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残業時間が少ないわけ(3)

今回は実際の顧客・案件の例を挙げましょう(勿論、実名は避けますが)。 或るエンドユーザー企業から請負案件を継続的に直接受注していますが、先ず聞取り・見積段階では、前回に挙げたポリシーで無理の無い見積を提示します。
当初は顧客側の予算枠・コスト感との整合が取れていませんでしたが、営業上・マネージメント上の認識合せの打合せを顧客との間で繰り返すことで、見積額に対して納得を戴けました。

実は、このような流れに至るには前提が有ります。 これまで、同じ顧客から継続的にお仕事を戴いて来ましたが、常に誠実に、工程や仕様に無理が有れば正直に申告して相互の調整を行い、常に高い品質で成果物を納品してきました。  約束(或いは調整)した納期をズルズルと延ばすようなことは、これまでに1度も有りません。

間に合うかどうか?際どいものを、残業稼動を無闇に上げて品質を落とし、挙句に約束した納期に間に合わないし、出来上がった成果物の品質はボロボロ、工数も大幅にオーバーで赤字プロジェクト、開発者は次々と倒れ、協力会社の人材は日に日に引き揚げていく、という例は、これまでに他社で(或いはアスペアが過去に関わった孫受け案件で)散々見てきました。  結果、顧客からは信用されなくなり、どんな相談も提案もまともに取り合って戴けなくなります。

長い時間と技術者達の努力と成果により、顧客からの信頼がある。 だから、厳しいと思われる調整も、客観的に正当性のある提案(見積)なら調整の可能性が広がるという事ですね。

デスマーチの源流は、時間的な最上流、商流的な最上位の方から生じ始め、それを正さない過程によって大河になります。  先ずは「契約」、「顧客との最初のコミュニケーション」という点から具体例を述べました。
次回は、同上のプロジェクトにおける開発中のトラブル発生とその対応、その後の結果などに付いて実例を挙げます。

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