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お仕事:アジャイルの妄想

「アジャイル」と記載してしまいましたが、「アジャイル系開発プロセス」と読み取ってくださいね、と、念の為。  要は、「ウォーターフォールじゃ現実的にリスク対処が先送りになるので、リスクコストが肥大化しちゃう」。  「こまめに作りを進めて実証しながら、リスクコストをトータルで抑えましょ」ってことです。
リスク管理視点からのみ、もの凄く乱暴な表現をしましたがご容赦下さい。  これから書くことの前振りが目的なので...。

オブジェクト指向開発バリバリ(技術水準も生産性も高い(←実はこれは大変難しい!))で、アジャイル系プロセスオンリーで活躍している企業さんがありました。  そこにたまたま、アスペアから1名のみが開発参画させて貰う機会がありました(2名で提案したんですが、残念ながら1名しか入れませんでしたね...)。

全体概要を少し聞いただけでも数十名体制、1年以上は必要としそうなプロジェクトです。
通常一般的には「アジャイルは少人数向き」(せいぜい1桁の人数体制向き)と言われます。  実際、その時の顧客でも、アジャイルで実績があるのは数名体制のプロジェクトばかりとの事でした。

失礼ながら、開発プロセスに関して幾分かでも机上で勉強していれば(或いは経験の幅によっては)、開発規模に応じて適した開発プロセスの選択、或いはカスタマイズ、或いは【複数プロセスの組み合わせ】が必須になることは知っているはずです。
ですが、その時は残念ながら「アジャイル最高!、今まで通りで出来ないプロジェクトは有り得ない!!」といった認識が、少なくとも表面上を占めていたようです(良識のある一部の方は、自ら抱え込もうとしている危機に気が付いていたのかも知れませんが...)。

アスペアとして参画させて頂いてから2ヶ月と経たず、プロジェクトは明らかに暗礁に乗り上げました。  反復計画(と呼んで良い物かどうかは別として)を大幅に遅延し、成果物は品質も低く(そもそも動かない)、今後どうやって回復させるかも目処が立たない状態です。
明らかにデスマーチに向かっているので、非常に残念ですが、アスペアとしては早期に撤退させて頂くことにしました。  契約上も間に1社入っており、提案し辛い・通り難い。  体制も整っていない(自社からの投入が1名のみで、リーダー格設定でもない)ということでは、こちらからの改善は厳しいと判断しました。

どんな場合にでも万能な開発プロセスなんて有り得ません。
理論的に完璧なプロセスがあったとしても、そんなことに大した意味は有りません。  大切なのは、そのプロジェクトの現場のメンバー達が「実行して、成果を残せるか」です。
「開発規模」もそうですが、プロジェクトには「開発メンバー」を含めて様々な【属性】が有ります。  【時間経過】も非常に大きな属性ですね。  それらに応じて、必要なプロセスを常に考える必要があるはずです。
その企業なりの「得意なベースプロセス」を持つのは、現実的で良いことだとは思いますが、それだけで「必要十分」と思ってしまった時点で危険です!  「ウォーターフォール一色」に染まるのに近いほどに、時としてリスクが高まります。

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