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ITエンジニアの資格・検定って?!

ITエンジニアは、どんな資格・検定を取得すべきか?

かなり昔(四半世紀以上前?)は、ほぼ情報処理試験オンリーだったような気がします。
これは、今では検定の体系は現状に合わせてそれなりに変わったけれど、基礎から知識的な面を一通り押さえておくのには未だに有効なのではないか。

教科書を読むだけでもOKと言えなくも無いが、「合否の結果で、理解度・記憶度合いが試される」という緊張感がないと身に付くにくいとも言える。

ただ、当然のことながら、試験に合格したからと言って実戦の中で直ぐに何が出来るようになる、と言うものではない
試験に合格するには「合格するための勉強方法」が必要になるので、「実際に持っている知識を利用して結果をアウトプットする」事には全く手が出なかったりすることもある。

それでも、実務を進めていく上で、より深く・或いは早く理解できたり、何故そうするのか?・そうなっているのか?等を理解した上で行動するための支えになったり・入り口を開くことが出来たりすることもあるだろう。

ベンダー系の検定試験(古くからあるデータベース系やネットワーク系から、OS、ミドルウェア、仮想化技術、その他あれやこれや...)は、「教育と併せて検定自体がベンダー側のビジネス」としての色彩が濃くなって、受講費用は無論のこと、受験費用も以前よりも結構高くなったように思う。

ベンダー系の検定の合格が、そんなに必要なんだろうか?

確かに、実戦だけだとプロジェクト・仕様とか規模・方式依存で、身に付く知識の範囲が決まってしまうのは辛いところだ。
「へー!、こんな機能も有ったのか!、凄い!」ってことも有ったり、「こりゃー簡単で効率的に運用できるなー」って機能を知らずに現場で四苦八苦している例も少なく無さそうだが

ちょっと値は張るが、認定スクラムマスターとか、認定プロダクトオーナー等の検定試験は、それなりに価値があると思う!
スクラムを(とにかく何等か1つのアジャイル系開発プロセスを)、基本だけでも、しっかり体系的に押さえるのは意外と難しい

ただ、スクラム系の認定を受けても、現実のプロジェクトに適用していく為には様々なハードルを乗り越えていかなければならない場合が殆どだろう。
少なからずのカスタマイズや、適用範囲の絞り込みは必須だし、何よりも「スクラムに固執する理由が無い」と思う。
逆に言えば、「何故、スクラムはこうなっているのか?」をしっかり認識する為にも、認定を受ける価値はあるように思うのだ。

その他に、結構大切なんじゃないか?、と思うのは、「簿記」と「色彩」検定。

アスペアでも、ここ数年で何名かがそれぞれを自主的に受験して、合格もしている

顧客のビジネスを・業務を理解するうえで、簿記は基本的な考え方を押さえるのに役立つようだ。
また、アスペアはWeb屋なんだから、技術一辺倒ではなく、
まあ「本格的にデザイナーを兼任する」とまで踏み込まないにしても、「色彩」という一側面からだけでも、ユーザーインターフェイスを考える(或いはドキュメント1つ作成する場合においても)
或いは顧客へのプレゼン資料を作るとか、早急に画面プロトタイプだけでも提示しなければならないとか
そういった場面では確実に活きてくると思う

後追いながら、アスペア社内では色彩検定に関しても受験費用を会社負担にしようと調整中だ(簿記は大分前に「会社負担」と決めて、社内サイト上に開示してある)。

いずれにしても、「この資格を取っておけば、どんなIT業務でも任せとけいっ!」なんて資格・検定は思い付かない

技術自体は、少なくとも表面的にはどんどん新しいモノが出てくるし(適用するか・しないかは別として、どんなモノかは把握しているべき)、
リスクを抑えてROI(対投資効果)を最大にしようと、開発プロセスの選択とカスタマイズ、各種ツールの選定・契約・組合わせ構築も必要だし、
少人数から初めて、ピーク時でも余り多くの人数に膨らまないようにコントロールしたり、
そもそも、顧客のビジネス目標がしっかりシステム開発と結び付いているのか?、現実の開発に必要な要素(金、人、モノ、時間、品質、etc.)のトレードオフをどうするか?の顧客間合意と、バランスの適宜見直し・方向転換(必要になった場合)も必要だし、
更に遡って、新サービスを立ち上げるような場合なら、各種仮説の設定と顧客インタビューによる仮説検証を反復して行いつつ、MVP(最小機能開発)をリリース(或いは限定リリース)をしたりとか、
やること、やり方はたくさんあるくせに、人数は限られる。

つまり、1人に求められるロールとか役割とか、知識とか経験とか、いろいろな側面から多くのスキルが要求されて来ている

資格や検定は、余程特殊な何かでもない限りは、「持っていること」自体には余り価値が無い

受験しよう=勉強の意思がある、合格=成果を出せる(試験という形態でなら)を示すことが出来るのと、
自分自身が「汎用的な学習をした」と言えるレベルに達したことを客観的に証明してくれるだけだ。

言い換えれば、「新たな検定を取り続けている」人は、「常に学習と向上の意欲を持っている」ことを証明できると言える

こちらの方が、遥かに効果が大きいと思う。

あ、参考までに、
先月:6/28(日)に色彩検定・2級を受けた忠さん(←あだ名)の週報から、一部抜粋して掲載させて頂きます(忠さんはアスペア内ではベテランの域に入るアーキテクトです(と言っても見た目も気持ちも若いですよ!(40代頭)))。

その他
 [色彩]
  
・6/28(日)色彩検定2級を受けました。
   今回はなかなか余裕がなかったのですが、解答速報の自己採点では87%正解してました。
   (合格通知が届くまで安心できませんが、ミスしてなければ突破できると思います)
  ・勉強してみた感想としては
   3級は入門(基礎の基礎)、2級は基礎(実務的な基礎)という感じでしょうか。
  ・公共の場、標識、サイン、商品、パッケージ、広告、Webサイト...
   本当に色んなところに色彩があります。
   今までは何気なく見ているだけでしたが、よく見るとちゃんと配色の基礎が入っているんですよね。
   (道路標識ひとつにしても、ちゃんと考えがあって配色されてるんだなぁと感心してます)
   改めて「何事も基礎が大事なんだな」と思いました。
  ・もちろん、デザインだけではなく
   普段から自分が作成する資料などにも活かしてゆけるようにしたいと思います。
  ・そして「学ぶのは楽しい」です。
   今までと違う視点で見れる、考えることができるようになるのは、素晴らしいことだと思う。


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